er50
ER50 (HHO gas generator)
ER50 (HHOガス発生装置) Fully Assembled HHO Generator
ER50のデザインは、この記事を書いた2012年と異なっていますので注意してください。
ER50は、カナダからの輸入となり、関税または消費税の名目で5,000円くらい国から徴収されます。
イーグル・リサーチ (Eagle Research) のER50は、木箱に納められて送られてきます。
ふたを開けて設置された製品をそのまま使います。
多少の組み立てと準備が必要です。
ふたは、特殊なネジで閉じらていますので、開けるために4mm幅のマイナスドライバーを使います。
マイナスドライバーの先がなまってフィトしなくなる場合は、アルミの針金などを使って隙間に突き刺し隙間に詰めドライバーの先が滑らないように工夫してネジを回すことができます。
なぜ、このような特殊なネジを用いているかは、
かって通常ネジを使って製品を発送した際、当局により開けられ製品が壊されたことがあったからです。
ふたを開けて、
まず、部品がすべて良い状態かを確かめ、筒の部分やネジ穴などに切りくずなどが残っていれば絵筆などを使って取り除きます。
タイマースイッチ、40μF キャパシター、
T状電解層、タワーを確認する。
電解液の作り方
バッテリー補充液(脱イオン水 deionized water)を用意して、
水酸化ナトリウムを500mlの脱イオン水に溶かして電解液を作ります。
プラスチック容器は百均で調達できます。
脱イオン水をプラスチック容器に500mlくらい用意し、顆粒状の水酸化ナトリウム (NaOH, lye) を少しずつ加えてステンレスまたは樹脂スプーンで混ぜて溶かして行きます。
この作業は通気性の良いところで行ってください。
水酸化ナトリウムを溶かすときは、立ち上る微粒子を吸い込まないために真上から液をのぞき込まないようにします。
漏斗は、500mlのペットボトルの底を切って自作します。
水酸化ナトリウムが溶け込むと発熱反応となり温度が40℃を少し超えます。充分溶け込むと液が透明になります。5分くらい放置して冷まし、T状の電解層の筒に樹脂製の漏斗を使って少しずつ流し込みます。
液がT状の電解層全体にいきわたるのに時間がかかるので少しずつ流し込みます。それから、透明パイプに1cmほど見えるくらいまで、さらにバッテリー液を500mlくらい補充します。
T状電解層にはだいたい1ℓくらいの電解液を入れます。
水酸化ナトリウム電解水を扱うときは十分に注意してください。
皮膚についたら、直ちに大量の水で「ぬるぬる」感がなくなるまで洗い流してください。
手で締め付けられる強さでしっかり回して取り付けます。
透明タワーの頭の部分には2つのネジ穴があります。
そこに、HHOガスを送るチェックバルブの着いたエルボーとバッテリー液補充用の黒い樹脂性のキャップの付いたエルボーを取り付けます。
エルボーのネジ部分には白いテフロンテープが4回転ほど巻いてあります。入るところまでしっかりねじ込むと良いと思います。ネジは最後まで入らなくてもかまいません。
取り付け位置は、正面側にHHOガスを送るチェックバルブの着いたエルボーを取り付け、右側にバッテリー液補充用の黒い樹脂性のキャップの付いたエルボーを取り付けると良いと思います。
脱イオン水補給用のエルボーの内径がシリンジのノズルより狭いので、ドリルでエルボーの穴を大きくするか、ビニールホースとにチェックバルブを取り付けても良いと思います。
透明のタワーの筒の目的は、微量の水酸化ナトリウム (NaOH, lye) の蒸気を除去しHHOガスだけを取り出すためです。
初期のころのER50ではT状の電解層のすぐ上からHHOガスを取り出していました。
そうすると、微量の水酸化ナトリウムの粒子ガスに混じり吸い込むと喉や肺に不快な刺激が生じたとワイズマンは述べています。
それで、水酸化ナトリウムの粒子を取り除く策として、バブラー (bubbler) を2つ用いて最初のバブラーは飲用に用いず、植物やその他の用途に用い、2番めのバブラーの水を飲んでいました。
HHOガス吸入方法ビデオ
George Wiseman Breathing Brown's Gas (HHO)
改良されたER50では高いタワーが取り付けられ水酸化ナトリウム粒子を除去しています。それで、現バージョンのER50ではバブラーは1つで十分と思います。
気になる方は、バブラーをもう一つ増やすと良いと思います。
HHOガスが溶け込んだバブラーの水は飲めます。
バブラーの水は水道水ではなく蒸留水、脱イオン水、浄水した水を用いると良いと思います。
また、バブラーからHHOガスをカニューラ (cannula) に送って鼻から吸入します。
毎日、30分から1時間くらいHHOガスを吸入すると良いと思います。
HHOガスが溶け込んでいるバブラーの水は飲めますし、皮膚につけたり、湿布したりといろいろ活用できます。
単体原子の水素 (mono atomic H) は最小の原子であり皮膚から容易に体内に入ります。肺から体内に入った水素 (H) は容易に血流に入り全身を巡ります。
植物に水素水をかけると発育と収穫が増強されます。
試してください。
同様に人体にも良い効果が生じることを体験してください。
HHOガスが溶け込んだバブラー水のpHが8を超えるくらいのアルカリ水となっています。
その水を飲んだり、HHOガスを吸うと体内の脱水症状 (dehydration) が改善され、健康の増進に役立つでしょう。
1日に30分から1時間くらいテレビを見たり、読書をしたり、音楽を聞いたりしながらER50を動かしHHOガスを吸入できます。
ER50にはタイマーが付いていますので時間をセットして使用してください。
タイマーの主要な目的は、ER50が際限なく働き電解液レベルが減り装置が壊れることを防ぐためです。
時間の管理はタイマー任せにしないで自分の目で確認し意識的に行ってください。
ER50が倒れないようにするため、タワーの部分を電線などで固定する。ドリルで穴を開けて電線を通すか、ねじ止めすると良い。こうするとER50を持ち運ぶ際タワーがぐらつくこともない。
使用に関して注意すべき点
注意すべき点が3つあります。
1. 電解液のレベル
2 火器を近づけない
3 バブラーを通さずに直接HHOガスを吸い込まない。
1 電解液のレベルについて
電解液が電解層の透明パイプ以下にならないように見守ってください。
液が減って電解層の電極プレートの大半がむき出しになったまま通電し続けると装置が壊れます。
それで、電解液のレベルに注意して適宜バッテリー液(脱イオン水)をシリンジで補給してください。
以前のバージョンのトーチ用のER50には電解液のレベルが限界以下になると自動的に電源を切る装置を付けていましたが、HHOガスの飲料、吸引用のER50は、装置を近くで見ながら使用しますので不要と判断して装着されていません。
溶接トーチなどのHHOガスを大量に生産する装置には、ガス圧や電解液レベルによる自動電源制御装置を付けると良いと思います。
HHOガス発生装置を自作する場合のノウハウや注意事項はイーグル・リサーチの資料を参考にしてください。
家庭などでER50を活用する場合は、電解液のレベルに注意すると良いと思います。
また、電解液の補充はバッテリー補充液(脱イオン水)を用います。
バッテリー補充液(脱イオン水)はホームセンターなどで安くで調達できます。
2 火器を近づけないことについて
HHOガスは点火すると爆発します。
とはいっても、空気中に放出されたHHOガスは、引火で爆発することはありません。
周りの空気と一緒にカニューラから吸い込まれるHHOガスは爆発を起こすことはありません。また、ガス発生装置が引火爆発を起こすこともありません。
ER50の近くで火器を使用をしない一般的レベルの注意が必要です。
HHOガスをビニール袋にためて用いる場合は、火を近づけたり、静電気によるスパークが起きないように注意してください。空気によって薄められていないHHOガスだけの場合、点火、引火で爆発します。
3 HHOガスを直接吸い込まないようにしてください。
イオン化した(フリーラジカルになった)酸素は極めて酸化力が強く細胞を傷つけます。
バブラーを通すとフリーラジカルの問題はなくなります。
車のエンジンに、HHOガスを直接送り込むと燃焼効率が100%となり馬力と燃費を改善できます。車への活用については別に説明します。
バブラーについて
バブラーは、ペットボトルで自作して作ります。
ジュースや水の1-2リットルペットボトル
透明ビニールホース(シリコンホースなども良い)、
熱帯魚水槽の気泡石 (fish tank air stone)
シリコンシーラント
ドリル
が必要です。
ホームセンターやモノタロウ、アマゾンなどで調達してください。
バブラーの造り方ビデオ
Make Simple Brown's Gas (HHO) Bubblers
HHOガスを吸い込むためにカニューラ (cannula) が必要です。
アマゾンで調達できます。
HHOガスの吸入量、ヘルクスハイマー反応について
人は、一般的に5ℓ/min (300ℓ/h) の空気を呼吸により吸っています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Respiratory_rate
https://en.wikipedia.org/wiki/Respiratory_minute_volume
水素の燃焼濃度は、気体中4%です。
https://en.wikipedia.org/wiki/Hydrogen
ブラウンガス(HHO)は、水素2、酸素1の割合で構成されていますので、2/3が水素で、1/3が酸素となります。
まず、300ℓ/hの空気の4%は、12ℓ/hとなり、1時間当たり12ℓの空気中の水素は不燃性であると言えます。
水素濃度が12ℓ/hを超えると引火性が増大し爆発の危険性が高くなります。
では、12ℓ/hの水素から、水素2、酸素1で構成されているブラウンガス(HHO)の量は割り出すとブラウンガス何リッターとなるでしょうか。
12 = 2/3BG で、 BG = 12 ÷ 2/3 = 18ℓ
ブラウンガスを18ℓ/h (300ml/min) 発生させる装置を作れば、点火しても爆発の危険のない安全な装置となります。
ER50は、40μFのキャパシターが一つ付いており、ブラウンガスを約25ℓ/h 発生できます。
発生したHHOガスをバブラーを通して吸入しますので、ガスの吸入量はさらに減りますので、吸入するブラウンガスの量は18ℓ/hくらいとなります。
ヘルクスハイマー反応 (Herxheimer reaction)
だるさ、眠気、不眠、下痢、吐き気、発熱、頭痛、かゆみ、その他、
体が歪みを矯正し始めるときに生じる一過性の不快反応
急激なヘルクスハイマー反応は体力を消耗し有益ではありません。
そのような極端な反応を避けるため、また体を慣らすために、少しずつ吸入時間を増やしてゆく必要があります。
まず、毎日1回5分間の吸入から初めて、1時間おきに1回5分の吸入みを1日に数回に増やし、
慣れてきたら、吸入時間を10分に増やし、1時間おきに日に数回(朝、昼、晩とか)吸入してゆきます。
そのように徐々に体を慣らしながら、また極端なヘルクスハイマー反応を避けながらHHOガスを吸入してゆくと、やがて一回に1時間くらいの吸入が可能になってきます。
時間を長くとれるようになれば、それに合わせて1日の吸入回数を減らすと良いと思います。
また、HHOガスが溶け込んだバブラーの水は飲んだり植物にかけたりできます。
水素ガスは揮発しますので水の留め置きはできません。
こうして体が水素による正常で効果的に機能を回復するにつれて、活力の回復に気づくでしょう。
HHOガスは酸素1、水素2の割合で構成されたH2O(水)で、その水素原子は水素原子が2つ結合した通常のH2 (diatomic form) ではなく、単体原子 (mon-atomic form) となっています。
単体水素原子Hは、すべての物質の最小構成パーツであり、それ故すべての物質に変わるポテンシャルを持っています。そのようなわけでHHOガスは常温核融合反応を起こすことができます。
また、人体の大半は水素でできていますし、人体の多くの化学反応に水素は欠かせません。
人体は水素を必要とし、水素は化合物として人体に取り入れられ、人体は化合物を分解して必要な水素を得ます。
CO2 + H2O → H2CO3 → H+ + HCO3-
加齢や病気などで体力が低下すると、化合物を分解するエネルギーも低下し必要な水素を得られず慢性的な脱水症状が起きます。
ER50は、不足しがちな水素を補給するために利用できます。
ER50の仕様
ER50 ブラウンガス発生装置には電極として直径5㎝のステンレスプレートが40枚使われています。
北米の120VAC (60Hz) 電源で約3Aの直流電流を流し水を電気分解しHHOガスを発生させています。
電流値を上げるとHHOガスがそれだけ多く発生することになります。
ER50は80μFのキャパシター(コンデンサー)を1個を使用し3Aの直流電流で水を電気分解し1時間当たりHHOガスを50リッターつくることができます。
それでER50と名づけられています。
ER50は当初、HHOガスの発生量50ℓ/hのガストーチ用として開発されました。その後、水素吸入用にHHOガスの発生量を18ℓ/hに抑えるため40μFのキャパシター1個で販売されています。
HHOガスの発生量を増やしたければ、キャパシターを並列につなぐと電流値を高くできガスの発生量を2倍、3倍と増やすことができます。
ただし、PVCパイプの躯体の限界により電流値が7Aを超えないようにしてください。大量のガスの発生は熱も高くなりPVCパイプが熱により変形します。
また電極のプレートの大きさも大電流を扱うには不十分です。
健康維持や健康増進のための水素水(HHOガス)を活用するだけでなく、HHOガストーチとして用いたければ、最大160µF(80μFのキャパシターだあれば2つ、40µFのキャパシターであれば4つ)まで増やして使うこともできます。
そうすると電流値とHHOガス発生量は増えガストーチとして使用できます。
ER50の部品について
エルボー
シーリングテープ(テフロンテープ)
チェックバルブ(逆止弁)
透明チューブ(塩ビやシリコンチューブを用いると良い)
気泡石(fish tank air stone)
カニューラ(HHOガスを鼻から吸入する管)
ノギス(エルボー、逆止弁、チューブそのたの内径、外径を測る道具)
バブラー用1-2リットルペットボトル
シリコンシーラント(バブラーのチューブ回りのガス漏れ防止)
40μFキャパシター(電流、HHOガス発生量制御用)
80μFキャパシター(電流値を上げて発生ガス量を増やしミニガストーチとして活用する場合)
装置の部品が劣化したり破損して交換が生じる場合は自分で修理できると思います。
医師や医療関係者の皆さん、
診療所でHHOガスを試してみることをお勧めいたします。
不明な点はメールください。
分かる範囲で説明したいと思います。
eagle-research.com