溶解度
物質の溶解度
注)溶解度は、水溶液の濃度(重量 % 濃度)ではありません。
溶解度は、飽和水溶液(飽和度 100%) をつくる溶質の分量を示します。
- | 溶解度 |
---|---|
クエン酸 | 73g / 100ml |
重曹 | 103g / L |
次亜塩素酸カルシウム | 21g / 100ml |
亜塩素酸ナトリウム | 39g / 100ml |
二酸化塩素 | 0.8g / 100ml |
(溶解度は温度により変動します)
- 溶解度は、100ml の水が、最大限溶解できる物質の量のことです。
- 水溶液の濃度は、水溶液中の物質の量の、全体量(溶質と溶媒の合計)にたいする割合のことです。 溶質 / 水溶液(溶質+溶媒)
例)亜塩素酸ナトリウム水溶液
飽和水溶液の濃度(重量 % 濃度)は、 39g /139g (39g + 100g) = 28%
この 28% 水溶液は、「飽和水溶液」(飽和度 100%)です。
つまり、亜塩素酸ナトリウムの「飽和水溶液」は、
- 亜塩素酸ナトリウム 39g と
- 蒸留水(浄水であれば良い、特定の水にこだわる必要はありません) 100g で
つくります。その水溶液の濃度は 28% 、飽和度は 100% ということです。DIYへ
飽和度 100% の次亜塩素酸カルシウム(MMS2)水溶液(飽和水溶液)の作り方
- 次亜塩素酸カルシウム(MMS2)の溶解度は、21g / 100ml(210g / 1L)
- 210g の MMS2 を 1Lの蒸留水(浄水であれば良い、特定の水にこだわる必要はありません)に溶かす。(飽和水溶液、飽和度 100%)
多く入れすぎると、溶けない分は底に沈殿します。
(現実には、210gでは、析出が生じます) - この溶液の濃度は、210 / 1210 で、17.35%
(70% 次亜塩素酸カルシウム顆粒を用いているので、17.35 × 70% で 12.1%) - 飽和度を下げたい場合は、蒸留水(浄水であれば良い、特定の水にこだわる必要はありません)で薄めると良い。
注)MMS2を水で薄める場合、210gを1Lで薄めると、かなりカルシウムが析出しますので、30g-100gを10Lの水で溶くレベルで良いと思います。上記の210g/1Lは、おそらく飽和度100%の実験室の理論値であり、高度さらし粉(70%次亜塩素酸カルシウム)にそのまま当ては められないと思います。
- 次亜塩素酸カルシウム飽和水溶液は、保存は常温でよく、遮光の必要もありません。
- 1L 飽和水溶液の場合、1-2ヶ月ほどで、透明度が増し黄ばみがなくなります。
(そこまで待つ必要は無く、作ってすぐに使用できます) - 飽和水溶液を薄めて、歯磨き、飲用、消毒、殺菌などに活用してください。
(いろいろ試してみてください)画像参照
次亜塩素酸カルシウムの溶解度は、wikiによると21g/100mlです。
しかし、実際にその分量で水溶液を作ってみるとかなりのカルシウムの析出が生じました。
それで、なるべく早く不要なカルシウムや塩素を除去して飲みやすい次亜塩素酸水を作るために100円ショップの10Lのバケツに50-100gの次亜塩素酸カルシウムを溶かします。
プールの消毒について、メーカーによる説明
遊離残留塩素濃度0.4~1.0ppmとした場合(厚労省指針より)に、1.0ppmを一つの目安として消毒を考えます。
7トンの水量であれば、塩素量で7グラム投入したときに1.0ppmとなります。
次亜塩素酸カルシウム君の場合、有効塩素濃度が70%ですので、次亜塩素酸カルシウム君10グラムを投入すると遊離残留塩素濃度が1.0ppmとなります。(理論値)
(※実際には、アカやゴミによって消費されますので、1.0ppm以下になります。)
①プール水からの感染防止として 遊泳前に10グラム程度入れてください。
②プール水のろ過装置内の菌の繁殖を防止するため、あるいは藻の繁殖を防止するため、遊泳後に10グラム程度入れてください。
大腸菌、白癬菌、レジオネラ菌などの消毒に効果的です。
上記の濃度による殺菌を参考に、100均のバケツ一杯の水(約10L)に50-100gの次亜塩素酸カルシウムを入れて次亜塩素酸水を作ると良いと思います。
10Lに30gの次亜塩素酸カルシウムを入れると 30/10030 で濃度は0.299%
高度さらし粉は純度70%なので、0.229%×0.7で0.209%
0.209%は、0.209*10^-3 (2090*10^-6 2090ppm)
2090ppm はプール消毒用の1ppmよりはるかに高濃度なので、水10Lにmms2を30g を溶かして飲料用の次亜塩素酸水を作ることができると思います。30gでもかなり強力に殺菌できます。次亜塩素酸カルシウムの量は必要に応じて調整なさってください。
溶液を、10 倍に薄めるとは
溶液の濃度を 1/10 にすること。
例)25% の MMS1 溶液 10ml の濃度を 2.5% にする。
- 10ml × 10 = 100ml
- 100ml 溶液 = 溶質 10ml + 溶媒「水」90ml
- MMS1 10ml に 90ml の水を加えて 100ml の MMS1 溶液 を作ると
- その濃度は、1/10 となる。
例)5 倍に薄めるとは(濃度を 1/5 にする)
- 10ml × 5 = 50ml
- 50ml = 10ml + 40ml
- MMS1 10ml に 40ml の水を加えて 50ml の MMS1 溶液 を作ると
- その濃度は、1/5 となる。
50%クエン酸水溶液の作り方
100g 水溶液の場合(蒸留水か浄水された水を用いる)
- 「クエン酸」50gと「水」50g を混ぜ合わせる。(混ぜる際、金属は使わない)
- クエン酸水溶液とは、溶質(クエン酸)+ 溶媒(水)のこと。
- 式)クエン酸 50g / クエン酸+水 = 100g(50g+50g)で 50%(← これは重量 % 濃度)
クエン酸は、亜塩素酸ナトリウムを活性化させるために用います。
亜塩素酸ナトリウム水溶液に、同滴(同量)のクエン酸を加え「二酸化塩素」を発生させます。