家庭で使える、環境、人に無害な酸化殺菌剤 Oxidizers

vaccines

ワクチンについて

「ワクチン、自己免疫、幼少時の病気の質の変化」 (Vaccines, Autoimmunity, and the Changing Nature of Childhood illness) と題する本から学んだ点を書きます。

内容は追加して行きます。



小児科医の観察

トーマス・コウワン医師 (Dr. Thomas Cowan) は、40年間の小児科医の観察をとおしてワクチンと自己免疫疾患との関係を指摘しています。

1980年以降の小児科にかかる子供たちの病気の質が急性疾患から慢性疾患へ変化している理由は幼少時に受けるワクチンにある点が指摘されています。

幼少時にかかる麻疹、水疱瘡、百日咳、おたふく風邪などの急性疾患は人体が生涯つづく免疫機能を発達させる貴重な訓練となりますが、ワクチン接種のせいでその大切な機会を逸している子供たちが増えています。

結果としてアレルギー疾患、糖尿病、喘息、発達障害、活動過多(ADHD)、学習困難、自閉症などの慢性病の子供たちが増えています。

麻疹やおたふく風邪のような急性疾患は、免疫の働きの学習の過程となり免疫の働きである発熱により回復することが生涯にわたる免疫機能の発達と健康な人生にきわめて大切です。

ところが、ワクチン接種や薬による対症療法により、免疫の働きの訓練を抑制したり、ゆがめたりすると自己免疫疾患(免疫システム異常)をきたします。

1990年以降ワクチン接種のプログラムが導入されたため自己免疫疾患の子供たちや大人が著しく増えているということです。

アメリカの子供たちは6歳になるまでに50の投薬を受け、18歳になるまでに16のワクチンで69の投薬を受けます。

自閉症を含む慢性自己免疫疾患はアメリカの子供たちが受けるCDCのワクチンスケジュールと直接関係しています。

人体は生涯続く健康の基礎を築くために幼少期に麻疹などの急性の病気にかかる必要がありますが、医学会や製薬会社、国の制度は人々の健康に貢献していません。これは社会全体の重要な問題であり、改善を先送りできない重大な局面に至りつつあります。


熱と急性疾患の性質

1890年に肉腫治療で有名なアメリカのニューヨーク市記念病院 (New York City's Memorial Hospital) に勤務していた外科のウィリアム・コーリー (William Coley) は、肉腫治療の最先端技術をもつ記念病院での治療の成功率の低さに疑問をもち患者の記録をすべて調べて回復した患者が極めて少ないことを知ります。

回復した一人の患者は港湾労働者で1883年に記念病院に首の腫瘍で入院していました。この患者は手術も受けず腫瘍も消えて退院していました。Dr. コーリーは興味を持ちその患者を訪ね状況を尋ねました。

その患者は入院中に丹毒に感染し痛みと高熱に苦しみましたが回復し、それと同時に首の腫瘍も消えてなくなっていました。腫瘍の外科手術はキャンセルされ退院となりました。

丹毒は、高熱が何週間も続く場合がありますが、それで死にいたることは滅多にありません。

Dr. コーリーはガンや他の病気の治療における熱と免疫の役割の歴史について調査を始めます。

病気が併発する急性の熱病により消失することや、熱療法を用いる医師たちの歴史について知ることになります。ヨーロッパの医師たちはバクテリアの毒で熱を誘発してガン治療をしていることを知ります。

1891年にDr. コーリーは実験を開始します。最初は単に丹毒を引き起こす strep バクテリア(化膿性連鎖球菌)を患者に注射しました。20-40%の患者が丹毒の感染で死亡しました。他の20-40%の患者は肉腫に影響は見られませんでした。だいたい40%の患者は肉腫が消えました。

コーリーの実験結果は現代医学において外科手術なしで著しい数の患者の肉腫が消失した最初の例となりました。同時に20-40%の致死率は改善を要しました。

数年後にDr. コーリーは化膿性連鎖球菌から内毒素の分離に成功します。発熱を含む強力な免疫反応を引き起こすグラムネガティブバクテリアの細胞壁の外幕の一部とセラチア・マルセッセンス (Serratia marcescens) の内毒素を混ぜて内毒をつくります。

生きたバクテリアではなくバクテリアの細胞壁の外幕の一部を用いる療法は致命的な感染のリスクを回避することができました。

この発熱を誘起する内毒素は「コーリーの毒素」として知られるようになります。患者の耐性に応じて発熱を引き起こす「コーリーの毒素」は用いられました。

日に最高華氏105度(摂氏40℃)の熱でひと月の療法で、手術できないガン300ケースのうち60%の治癒率でした。

Dr. コーリーの療法はヨーロッパ、アメリカで何十年も活用されてきましたが、1962にFDA(アメリカ食品医薬局)により認定された薬ではないとして禁止されました。

それ以降、放射線と化学療法、外科手術が主流となっています。

人体は自動修正有機体であり、その主要な手段は発熱です。

しかし、医学会は発熱を抑制するアスピリン、アセトアミノフェンや抗生物質を常用しています。

免疫反応における発熱の役割を阻害するような解熱剤の投薬は免疫反応を最初から阻害するようなものです。

通常、発熱、発疹、膿を伴う急性疾患は体の排毒の主要な方法です。
それで急性疾患の間違った扱いは慢性疾患へ至る基本的なメカニズムです。
解熱剤、抗生物質の使用は体の排毒機能の抑圧になります。

感染、発熱、急性疾患の免疫システムの発達における役割を考慮して症状を抑圧することなく病気を扱う必要があります。

病気の症状は体の免疫の働きによる排毒反応なので、発熱、発疹、膿などは抑えるのではなく排毒を促進するように手助けすべきものです。

それで、風邪などで熱がでたら体を温める暖かい生姜湯などを飲み免疫の働きを助けることができます。


免疫機構 Immune System(s)

免疫機構は2つあります。
細胞媒介性免疫システム (cell-mediated immune system) と体液性免疫システム (humoral immune system) です。

細胞媒介性免疫システム (cell-mediated immune system) は、白血球 (white blood cells) の活動に特徴付けられ白血球により異物の除去がなされます。

異物の侵入が生じると細胞媒介性免疫システムは化学的物質および白血球を患部に送り反応します。

異物は、微生物だったりバクテリア、菌類、またはアルミニュウムや水銀のような毒物となるものです。

白血球は異物を攻撃し飲み込み毒物に感染した細胞や壊れた細胞を除去します。毒物の排泄は皮膚の発疹や鼻汁などの粘液や痰などによりなされます。

体内に異物が入ると最初に細胞媒介性免疫システムが反応し白血球をもちいて細胞から毒物や感染源を除去します。

白血球の活動は、毒物の排泄のために発熱、皮膚の発疹、咳、くしゃみなどの症状を引き起こします。これらの症状を一般に「病気」といっていますが、実際はそれらは毒物を排泄するための体の免疫システムの働きのことです。

ですから、病気は細菌や重金属、その他の毒物により生じるのではなく、免疫の排毒作用の出現です。

それで、免疫システムが機能不全の人は、いわゆる「病気」になりません。
免疫システムによる異物の排毒現象が生じないということです。

異物による悪影響に反応できない体なので、「病気」にならずに多種の機能不全に陥り死にいたることになります。

ですから、発熱、発疹、鼻汁、咳、痰、くしゃみは体の免疫システムが正常に働き異物の除去を行っているしるしです。

人体は体に侵入した有害な異物を除去するために細胞媒介性免疫システムの反応を必要としています。

細胞媒介性免疫システムの働きをプレゾニドン錠や抗生物質、アセトアミノフェンやアスピリンやイブプロフェンなどの解熱剤、その他の治療薬により阻害するならその結果は壊滅的となります。

次に、体液性免疫システム (humoral immune system) は、抗原抗体反応 (antigen-antibody reaction) に特色付けられます。異物(抗原 antigen) に対する抗体 (antibodies) を作り有害な侵入物を破壊したり、白血球などが処理するためにマークしたりします。

たとえば、水疱瘡などが生じると、最初に細胞媒介性免疫システム (cell-mediated immune system) が反応して白血球が有害侵入物や壊された細胞を片付けます。この反応は通常7-10日かかります。

次に、体液性免疫システム (humoral immune system) が反応し有害侵入物(抗原 antigen)に対して抗体 (antibody) を作ります。この反応は通常6-8週かかります。

ひとたび抗体 (antibody) が作られると水疱瘡を引き起こす抗原の再侵入が生じると直ちに体液免疫システムが反応して抗体 (antibody) による異物の毒性を中和(無効化)しますので感染(悪影響を受ける)細胞は生じません。初回と異なり今回は細胞媒介性免疫システム (cell-mediated immune system) の反応は生じませんので水疱瘡の症状は生じません。

この二段構えの免疫システムのおかげで人体は有害な異物による危険から保護されています。

免疫システムはきわめて正確で抗原抗体反応 (antigen-antibody reaction) のおかげで子供のころのいわゆる急性の病気の再発は滅多に生じません。

この正確で信頼性の高い免疫システムへの無思慮な干渉は精密機械に砂粒を入れるようなものです。

残念なことに20世紀からの医学界は人体の免疫システムへの無謀な干渉の物語です。

特に細胞媒介性免疫反応 (cell-mediated immune response) への干渉により自己免疫疾患が急増しています。(細胞媒介性免疫反応とは、発熱、発疹、咳、くしゃみ、などのこと)

今日の医療では細胞媒介性免疫反応を抑制するために投薬がなされていますが、
細胞媒介性免疫反応を助けるために暖かい飲み物を利用したり、去痰のためにハーブなどを活用する方がより効果的です。

ホメオパシー (homeopathy) 療法により細胞媒介性免疫反応を助長し解毒を促進させると良い。

解毒 (detoxification) は細胞媒介性免疫反応の主要な機能でMMSのような酸化剤はその手助けとして活用できます。

現代小児医学はワクチンの乱用により細胞媒介性免疫反応に対する暴行を行っています。

麻疹、水疱瘡、おたふく風邪などの小児期の急性疾患にかからないように抗原性の毒物を乳幼児に接種し、ワクチンによる抗体反応により細胞媒介性免疫反応(いわゆる病気の症状)を迂回できる(つまり病気にかからない)と期待しています。

問題は、抗原自体が感知できるほどの抗体反応を起こさないことです。ワクチン研究者はそれをアジュバント (adjuvant) に関連付ける必要があります。アジュバントは刺激物でなければなりません。つまり毒物です。

抗原を特定し、それに毒物を混ぜ、それが生涯つづく抗体反応をもたらすことを期待してワクチンを作ります。

この短絡的な期待は問題を招きます。

抗体反応を期待して、それを刺激する毒物を子供に接種しながら同時にアセトアミノフェン (acetaminophen) により細胞媒介性免疫反応(解毒反応)を抑制するなら、体はどのように毒物を排除しますか。

ワクチン接種時にアセトアミノフェン、アスピリン、その他の非ステロイド性抗炎症薬の投薬は否定的な結果のリスクを高めることを多くの研究が示しています。

また病気の子供にたいするそれらの細胞媒介性免疫反応抑制薬の投与は同様に良い結果を生み出しません。

細胞媒介性免疫反応は細胞から毒物を除去する唯一の手段です。
もし体の解毒のプロセスを妨げるなら毒性暴露の影響はきわめて甚大です。

1960年半ばに保健当局は麻疹のワクチンは生涯有効であると言っていましたが、現実はそうではありませんでした。

細胞媒介性免疫反応(実際の解毒反応)をバイパス(迂回)して生涯有効な免疫(抗原抗体反応)は構築できません。

もし多種のワクチン接種により体液性免疫システム (humoral immune system) を刺激しつづけながら同時に細胞媒介性免疫システム (cell-mediated immune system) をできるだけ抑圧し続けるならどんな長期的な影響が生じるでしょうか。

過剰な抗体反応が生じます。

刺激された過剰な抗体反応が自己免疫 (autoimmunity) の特徴です。

ワクチンで刺激された過剰な抗体反応が引き起こす自己免疫は侵入した有害な異物だけでなく、体の細胞に対しても過剰な抗体 (antibody) を作ります。

自己免疫性甲状腺炎 (autoimmune thyroiditis) 橋本病の場合、血中の抗体は自分の甲状腺を異物組織とみなし異物としてマークされ攻撃されます。その結果炎症性の破壊的な反応と機能不全をきたします。

2009年に神戸大学は、動物を用いたワクチン接種のスケジュールにしたがった実験を実施しています。そして「自己免疫は、繰り返される免疫反応による免疫の過剰刺激の避けられない結果である。」と結論付けています。

この動物実験を補完する多数の研究は、ワクチンが自己免疫疾患の原因であること、およびワクチン接種を受けた子供たちは、そうでない子供たちより自己免疫疾患になるリスクが高いことを示しています。

細胞媒介性免疫システム (cell-mediated immune system) なしのワクチンによる故意の抗体反応の挑発は免疫システムに不均衡と過剰な抗体を生産します。

この過剰な抗体生産を自己免疫疾患 (autoimmune diseases) と呼びます。

現在生じている自己免疫疾患に苦しむ子供や大人の増加はワクチン接種プログラムが導入された結果です。

もちろん自己免疫疾患はワクチン以外の原因でも生じますが、ワクチンプログラムの導入はその原因の主要なものです。


まとめ

細胞媒介性免疫システム (cell-mediated immune system)
白血球による殺菌・解毒反応

体液性免疫システム (humoral immune system)
抗原抗体反応

ワクチン
白血球による殺菌・解毒反応なしで抗原抗体反応を故意に刺激する。
そのために反応亢進剤としてアジュバント(毒物)を用いる。

免疫の二段階システムの一つを抑圧して抗原抗体反応を繰り返し刺激し続けたために免疫システムに不均衡が生じ過剰抗体反応による自己免疫疾患 (autoimmune diseases) が著しく増加している。


細菌叢 (microbiome) とバクテリアの重要な役割

自己免疫疾患は腸から始まり、その治療は内臓の細菌とその種類の多様性の回復に依存します。人体は1-3kg ほどの微生物と共生して健康を維持し生きています。何千兆ものその数は体の細胞の数をはるかに上回ります。もっとも多数の細菌の数とその多様性は腸内にみられ、その複雑な腸内細菌叢の配置はまだ完成していません。

そして細菌の多様性は生命活動にとってきわめて重要な要素といえます。

農業においても、作物の多様性は健康で栄養バランスの良い作物を生み出し、単作は病弱な作物を生み出す傾向があります。

わたしたちの消化管 (gastrointestinal tract) は、とても多様なバクテリア、菌類、その他の微生物で満ちています。消化管は微生物層、絨毛 (villi)層、微絨毛 (microvilli) 層、毛細血管 (capillaries) 層、コラーゲン層、筋肉壁でできています。

画像の説明



腸内細菌叢と同様、絨毛層は健康にきわめて重要な役割を持っています。

食べ物からの栄養は絨毛層で吸収されます。絨毛層は腸壁の表面積をふやし栄養を吸収しその下にある毛細血管に蓄え、やがて栄養素は血流にのり体の各部の細胞や組織に運ばれます。

食べ物の残りは腸内細菌といっしょに腸内筋肉壁の伸縮性の蠕動運動 (peristaltic movement) により排便されます。

腸内細菌は、消化を助けたり便のかさを増やしたり病原菌を抑制したり、まだ知られていないその他の働きを行っています。

腸内細菌叢、絨毛層、毛細血管層、コラーゲン層、筋肉壁が健全に機能することにより、栄養はスムーズに吸収され、有害な異物は血流に入らないように締め出され排泄されます。

それで、腸内環境が健全であることが健康の第一条件となります。
それにより、有害な異物(病原菌、重金属や化学物質などの毒物)が血流に入り体全体をめぐり問題を起こすことを防げます。

仮に有害な異物が血液を汚染し体細胞に損傷を与えたとしても、二段構えの免疫システムの働きにより排毒がなされます。

このように人体は自己修正システムでできています。
それで人体のもつ自己修正機能をよく理解して、それに沿って生活すれば健康の回復および維持は誰にとっても可能です。

ところが、人体の自己修正システムを阻害するようなことを行うなら健康を損ないその回復は困難となります。

農薬や薬その他の有害な人工物が体内に入ると、まず腸内細菌叢がそれらの有害な異物を無毒化します。しかし、有害異物の量が腸内細菌叢の処理能力をこえてしまうなら問題が始まります。

健康であれば、病原菌は口内の酵素、胃酸、腸内の微生物により取り除かれます。仮に病原菌がいくらか残ったとしても絨毛層により阻まれて血流に入ることはできません。

人体には健康を維持するための防衛システムが働いていますが、不要な毒素の大量収集をするような生活をつづければ問題が生じます。

では、そもそも腸内細菌叢はどこから来るのでしょうか。
それは、母親から引き継がれてきます。
赤ちゃんは産道を通過して膣をへて母体から細菌叢とともに生み出されます。
それで母親の産道と膣内の細菌叢は子供にとっての生涯の財産となります。

自然分娩で生まれる子供は帝王切開 (caesarean section) で生まれる子供より多様な細菌叢を持って人生をはじめます。

人の健全な腸内細菌叢の形成は、母親の食習慣からはじまる健全な食習慣によります。発酵食品など有用菌を育てる食物や農薬フリーのミネラル分の多い食物をとると良い。

利便性を優先させて人体の精巧なメカニズムを軽視する社会においては、健全な腸内細菌叢の発達の障害となるものが多数あります。

たとえば、薬や飼料における抗生物質の多用、農薬や遺伝子組換えの多用、土地、水、空気の汚染、電磁波の多用、ストレスの多い社会環境などがあります。

健全な腸内細菌叢を形成できなければ、絨毛層が弱り衰え消化吸収システムは悪化します。
腸内細胞が健全であれば細胞質 (cytoplasm) はゲル状で液状ではありません。
栄養素を吸収し異物を遮断する絨毛細胞の細胞質の状態は特に重要です。
ゲル状の細胞質は、水を構造化して丈夫なジェル状にする細胞内のたんぱく質により作られます。ゲル状の細胞質をもつ堅固な絨毛細胞は毒物や大きな分子が血流に入るのをブロックできます。

絨毛細胞の細胞質の状態が弱体化すると細胞は萎縮し細胞同士のつながりを失い絨毛に穴のあいた状態が生じます。そうなると本来血流に入るべきでない大きなたんぱく質分子が絨毛の細胞と細胞のギャップを通り抜け血流に入り込むことが生じます。

血流に侵入した大きなたんぱく質は異物として抗体反応 (antibody reaction) を招きます。
これらの抗体 (antibody) はしばしば自身の組織と交差反応 (cross-reaction) し自己免疫疾患 (autoimmune disease) が生じます。

自己免疫疾患の根源はリーキーガット (leaky gut) であり、リーキーガットは絨毛細胞の不健全な細胞質からくる細胞の萎縮により生じます。


leaky gut


健全なゲル状の細胞質の形成を妨げる主な要因は多様な細菌叢の喪失や不均衡です。その他の要因は水銀やアルミニュウム、ホルムアルデヒドのような細胞毒、グリホサートやランドアップなどの除草剤、農薬などがあります。それらの毒物は抗体反応を助長するアジュバンドとして現代のワクチンの成分にも使用されています。

医療、農業、工業分野で使用されている細胞毒による中毒の進行は細胞の萎縮を招きます。萎縮したいびつな細胞はセリアック病 (celiac disease) 、その他の自己免疫疾患の特徴です。

自己免疫疾患、アレルギーの病因は毒物により萎縮したいびつな絨毛や微絨毛細胞のギャップにあります。

それで自己免疫疾患やアレルギー、自閉症、その他の慢性病の治療はリーキーガットの回復と腸の健康を中心とした食養生が効果的です。

そのような食餌療法 (diet) の例
GAPS (Gut and Psychology Syndrome) ダイエット
SCD (Specific Carbohydrate Diet)

ハーバード医大の消化器専門医の Dr. Alessio Fasano は、グルテンの摂取はリーキーガット症候群を引き起こし、バクテリア、イースト、病原菌、毒素、未消化の食べ物が損傷を受けた腸の内皮層をとおして吸収され免疫反応を作動させると述べています。

同じハーバード医大の Dr. Sushrut Jangi は、多発性硬化症 (multiple sclerosis) の患者は免疫抑制バクテリアが通常より7倍も多く、免疫強化バクテリアは1/3ほどで、微生物叢 (microbiome) の不均衡が見られると述べています。

他の研究は、さまざまな自己免疫状態を微生物叢の損傷と関連付けています。

腸内システムは、外界から栄養を血流に吸収することを許可し、有害な異物の侵入を防ぐ機能を持っています。

腸内の細胞が炎症を起こしたりリーキーガットが生じると、たんぱく質、細菌性毒、重金属、有毒化学物質などあらゆる種類の抗原 (antigens) は腸内の防壁を破り血流に入りこみ抗体反応 (antibody reaction) を誘起します。

過剰な抗体反応は自己免疫反応となり自らの細胞をさらに損傷します。

そのメカニズムは充分解明されていませんが、抗原抗体反応 (antigen-antibody reaction) を促進するワクチンの有毒なアジュバンドは経口投与に限らず筋肉注射においても微生物叢と絨毛の浸透性に直接影響を与えます。

なんであれ、人体の精巧な免疫反応の均衡に影響を与えるなら最重要な免疫組織である腸に影響が及びます。


まとめ

人体は1-3kgの微生物と共存しており、腸内には数千兆もの微生物がいる。
腸内微生物叢のバランスが健康を左右する。

アルミニュウム、水銀、その他の金属毒、農薬、製薬、食品添加物、その他の人工化学物質などにより腸内細菌叢が乱れると腸内の絨毛細胞組織の水の構造が変質し丈夫なジェル状の構造を維持できなくなり細胞が歪になり絨毛細胞間に隙間ができる。その状態をリーキーガットという。

リーキーガットが生じると、大きな未消化たんぱく質分子や病原菌をはじめいろいろな毒物が毛細血管を通して血流に入る。

そうなると免疫反応を誘起し過剰な抗体が作られる。

抗体 (antibody) は交差反応 (cross reaction) を起こし自らの細胞を抗原 (antigen) としてマークしたり分解したりする。これを自己免疫反応 (autoimmune reaction) という。

アルミニュウム、水銀、その他の金属毒、農薬、製薬、食品添加物、その他の人工化学物質などはワクチンの成分でもある。

腸内微生物叢と絨毛細胞の細胞質の水の構造は深くかかわっている。
細胞質が丈夫なジェル状であればその細胞は健全で正常に機能し健康に寄与する。


不適切な従来医療の対症療法

関節リュウマチ (rheumatoid arthritis)、狼瘡 (lupus)、橋本甲状腺炎 (Hashimoto's thyroiditis)、湿疹 (eczema)、喘息 (asthma)、天疱瘡 (pemphigus)、多発性硬化症 (multiple sclerosis) などは原因不明の疾患とされています。

従来の医療 (conventional medicine) においてそれらは免疫システムへの過剰の刺激により過剰の抗体が作られ、それらの抗体が知られていない理由で自身の細胞に交差反応 (cross-reaction) を起こすといわれています。

交差反応とは体液性免疫システム (humoral immune system) が自身の組織を異物とみなし攻撃を始める反応です。自分の免疫システムが自らの甲状腺や肺組織を侵入微生物や毒素とみなして無毒化し除去する反応を起こし炎症や機能不全が生じます。

関節リュウマチの場合、関節の軟骨組織が攻撃され、患部は炎症、熱、腫れ、痛みを生じます。
攻撃が神経細胞のミエリン鞘 (myelin sheaths 髄鞘) 組織に向けられると神経伝達機能が機能不全を起こします。膀胱の神経系であれば排尿機能不全、足の神経系であれば歩行不全などの問題が生じます。

橋本甲状腺炎では甲状腺が攻撃され甲状腺ホルモン生産機能が障害を受けます。

従来の医療では、なぜ体液性免疫システムが過剰な抗体を作るのかを説明しませんし、またなぜ過剰抗体が交差反応を起こし自らの組織を標的にするのかも説明しません。

関節リュウマチも橋本甲状腺炎も抗体媒体性炎症性攻撃 (antibody-mediated inflammatory attacks) です。

しかし、従来の医療は、極めて不適切なことに原因を扱わず、症状を扱う処置を行います。
甲状腺炎の患者は、内分泌医から甲状腺ホルモンの代用として、通常シトロイド (Synthroid) の商標で販売されている合成ホルモン剤レボチロキシン (levothyroxine) を処方されます。

甲状腺ホルモンを充分生産できない甲状腺の障害を取り除くことではなく、不足しているホルモンを合成ホルモン剤で補う処置をするわけです。甲状腺の機能障害の治療はなされませんので問題は続きます。やがて甲状腺は甲状腺ホルモンの生産が完全にできなくなり、患者は合成ホルモンに依存して生きていくことになります。

次に関節リュウマチの従来医療の扱いはどうでしょうか。
関節リュウマチの患者は、自己免疫疾患専門のリュウマチ専門医により扱われ抗体の過剰生産を妨げる免疫反応抑制薬が処方されます。

なぜ、同じ自己免疫疾患の甲状腺炎と関節リュウマチの扱いが異なるのでしょうか。

それは、たぶん実用性の都合によるためです。
甲状腺炎の場合は、甲状腺が機能不全となり甲状腺ホルモンを生産できなくなるまで自己免疫による攻撃を放置しても合成ホルモンで代用できるので原因の治療は必要ないとみなされていると思います。対症療法により患者は医療に依存するようになりますが医療側からするとそれは悪いことではないでしょう。

関節リュウマチの場合は、関節が壊れるままに自己免疫疾患を放置できない事情があると思います。

それでも、免疫反応抑制剤を用いる従来医療は関節リュウマチの根本治療を提供していません。用いられている免疫反応抑制薬はひどく深刻な副作用を伴います。関節リュウマチの治療も対症療法であり自己免疫疾患の根本的な治療とはいえません。

そもそも免疫反応は病気の原因ではないので抑制されるべきものではありません。免疫反応は棘(とげ)を出すための膿です。自己免疫疾患の合理的な治療はその棘を特定しどうにかしてそれを引き抜くことです。


継続する免疫反応の原因を見定める重要な質問

過剰な抗体反応を誘起している抗原 (antigen) は何か?
抗原がどのように血流に入ったか?


セリアック病 (celiac disease) について考えてください。
腸に炎症が生じ微生物叢 (microbiome) や絨毛細胞が損傷し筋肉層と粘液層が悪化しリーキーガットが生じます。そうなると大きなたんぱく質の分子が血流に入ります。血流中に入ったあるべきでないその異物は免疫反応を誘起し分解吸収されるものとして、あるいは無毒化し除去されるものとして標的とされマークされます。

免疫反応によりつくられた抗体 (antibodies) は、骨や脳や関節の体の組織に反応しいろいろな急性、慢性の症状を生じさせます。

問題の原因は望ましくないたんぱく質が血流に入り込む絨毛細胞の漏れです。それは微生物層の乱れと絨毛の損傷から生じます。微生物叢を乱す原因はグルテンなどの耐容性の低い物質などさまざまです。

従来の医療はセリアック病も投薬による対症療法を行っています。しかし、投薬による対症療法は、リンパ腫 (lymphoma) 、肺炎 (pneumonia) 、白内障 (cataracts) 、糖尿病 (diabetes) などの他の多くの問題を作り出しています。

合理的な治療は、グルテンや過熱された乳たんぱく質、大豆など問題を招く成分を食事から取り除くことです。そうすると微生物層は回復し絨毛細胞も復元します。リーキーガットは治りグルテンが血流に入り込まないようになり過剰な免疫反応はなくなり自己免疫疾患もなくなります。

このように自己免疫疾患の治療は製薬による対症療法ではなく食事による根本的な治療が決め手となります。

血流中に過剰の抗体 (antibodies) が生じる別の原因のひとつにワクチン接種があります。先立つ細胞媒介性免疫反応なしに抗体反応を刺激することは正常な抗体反応をもたらさず、信頼性のない過剰または不足の抗体反応のリスクを高めます。

ワクチン接種は免疫反応と抗体 (antibodies) の生成のために実際に抗原 (antigens) を注射することです。

自然に生じる抗原抗体反応と、細胞媒介性反応をはぐらかしながら意図的に抗体反応を挑発することには大きな違いがあります。

抗体が破壊する組織やDNAなどの核物質も血流の中に溢れ、さらに抗体反応を誘起し患部の襲撃が繰り返されます。抗体媒介性の組織崩壊の悪循環が続きます。自己免疫疾患は通常自己治癒しません。悪循環を断つ何かをしなければなりません。

甲状腺炎の場合をみると正常でない免疫反応により、疲労 (fatigue)、全身倦怠感 (general malaise)、月経不調 (menstrual dysfunction)、不妊 (infertility)、うつ (depression)、不眠 (insomnia) などの症状が発症します。

これらの症状は甲状腺の機能障害の直接の結果ではなく免疫の過剰反応の結果です。

甲状腺炎の患者は、甲状腺を標的とするチログロブリン (thyroglobulin)、甲状腺ペルオキシターゼ (thyroid peroxidase) などの抗体が増加して不調を感じていますが甲状腺が機能不全になるまでは甲状腺ホルモンは正常なレベルです。

甲状腺が機能不全になり甲状腺ホルモンを生産できなくなると従来の医療は合成ホルモン剤のシトロイド (Synthroid) を処方します。

しかし、本格的に甲状腺組織破壊が始まる前は極めて重要な局面で、対症療法の合成ホルモン剤依存の人生とならないように原因となっている自己免疫反応の治療を開始する最後のチャンスとなります。

組織破壊が始まると細胞や組織の健康の元である細胞質 (cytoplasm) の構造や質が損傷を受け壊されます。細胞質が液化しすぎたり乾燥しすぎると病状が発症します。

どんな病気でも細胞質の状態は各病気特有の症状として表れます。

関節リュウマチ (rheumatoid arthritis) の場合、正常な軟骨細胞や粘液膜細胞のジェル状の細胞質が乱れて液状になり関節の周囲の組織に漏れ出るため関節付近が腫れます。本来細胞質の水はジェル状であるべきですが自己免疫疾患による軟骨細胞組織破壊のために細胞内の水の構造が変質し丈夫なジェル状の構造を維持できなくなります。

風邪などで鼻水などが出るのも、何らかの毒素で粘液膜細胞がダメージを受け細胞内の健全な水がジェル状の構造を保てなくなるからです。

乳がんなどのしこり (lump) は、組織細胞内の水の構造が異常に凝縮してできます。細胞質の水は健全なジェル状の構造は失われ、非常に多くの構造たんぱく質の密な固まりとなります。ひとたび健全なジェル状の細胞質が失われると細胞は健全なマイナスの電荷を維持できなくなります。負電荷のかさを失った細胞は周囲の細胞とのふさわしい距離を維持できなくなり機能不全の細胞組織となり硬くて密な細胞組織の固まりができます。それが腫瘍 (tumor) です。

うっ血性心不全 (congestive heart failure) の場合は、下肢に荷電されていない水がたまります。この水の流れの停滞は細胞や毛細血管の水が何らかの原因でジェル状の構造を失いマイナスに帯電した状態でなくなったために生じています。全身の血管の長さは10万kmといわれ血液が全身を一周するのに要する時間は約1分といわれています。この血流の循環は心臓の働きによるとされていますが、それは間違いです。心臓はそれほど強力なポンプではありません。本当の原因は毛細血管の電荷にあります。(関心のある方は Human Heart, Cosmic Heart - Thomas Cowan をお読みください。)

ここで紹介したいずれの病気の場合も、細胞内の水の構造が壊れて発症していることが分かります。

ジェル状で丈夫な水の構造は細胞の健康のしるしです。


まとめ

自己免疫疾患などの病気は細胞の水の構造を悪化させジェル状から無電荷の液状に変質させたり、細胞が水分を失い細胞間の健全な距離を保てずたんぱく質の密な塊の組織体となったりして細胞レベルの崩壊によりさまざま症状を呈する。

従来の医療の治療は、細胞レベルの崩壊の原因を扱わず、出なくなったホルモンを人工ホルモンで補ったり、患部に溜まった水を抜き取ったり、鎮痛剤やステロイドによる対症療法で症状を扱い病気の原因を治療すのではなく病気を慢性化させる不適切な処置といえる。

20世紀に始まった従来の医療はロックフェラー財団、カーネギー財団により創られた製薬会社依存システムです。


細胞生物学 (cell biology) 再考

ナトリウムーカリウムポンプ (sodium-potassium pump Na+/K+) の機能について考えてみましょう。

細胞膜 (membrane) の脂質二重層 (lipid bilayer) に埋め込まれた酵素 (enzyme) 多種ありレセプターとして働き外界と細胞内の情報伝達やものの移動を制御しています。

そしてナトリウムーカリウム濃度勾配 (sodium-potassium concentration gradient) は細胞を取り巻く電荷を決めます。細胞をバッテリーとするとナトリウムーカリウム濃度勾配は充電器といえます。

充電された細胞は健全に機能しますが、充電不足はそれなりとなります。ナトリウム-カリウム勾配のない細胞は機能不全となります。

細胞を取り巻く負電荷のかさ (halo of negative charges) はナトリウム-カリウム勾配により作られます。

ですからナトリウム-カリウム勾配は細胞が他の細胞と正常な空間的な位置を維持するための重要な要素といえます。

他の細胞と正常な空間を維持している細胞は健全でよく機能します。

負電荷のかさ (halo of negative charges) を失った細胞は他の細胞と正常な空間を維持できず互いにくっ付き合い機能不全の固まりとなり、病気をつくります。

細胞には多種のポンプとレセプターによる働きがあり、細胞膜の脂質二重層 (lipid bilayer) に埋め込まれたタンパク質レセプターにより細胞は周囲の環境と交信し重要な生命活動を行っています。

伝達分子 (messenger molecule) がレセプターに結合すると化学的な信号が核のDNAの配列をON-OFFし必要なタンパク質を合成したりその他の働きを起こします。

たとえば、女性ホルモンのエストロゲン (estrogen) が細胞膜の脂質二重層に (lipid bilayer) に埋め込まれたエストロゲンレセプターと結合すると、核のDNAに乳房細胞を形成するタンパク質をつくるように信号が送られます。

仮に、エストロゲンが除去されたり、レセプターがブロックされると信号は妨げられ乳房形成は中断されます。

体の各組織の細胞は、それぞれの機能を担う特化したレセプターを持っています。

細胞は脂質二重膜(lipid bilayer membrane) に覆われた多種多様な成分が溶け込んだジェル状の水です。細胞は膜 (membrane) の脂質二重層に埋め込まれたレセプターを通して他の体組織と連絡し合っています。伝達分子 (transmitter) が特定の膜結合受容体 (membrane-bound receptor) と結合し活動を起こすと通常DNAの一部を活性化し構造的または機能的に体に必要なタンパク質を合成します。DNAは核に収納されています。

タンパク質合成は細胞質内のリボソーム (ribosomes) によってなされます。

この一連の細胞活動のエネルギーはミトコンドリア (mitochondria) がアデノシン三リン酸 (adenosine triphoshate ATP) をつくって供給されているとされています。

アデノシン三リン酸 (ATP) は、アデノシン分子が3個のリン酸分子と強い結合エネルギーにより結合しています。

ATPがADP (アデノシン二リン酸 diphosphates)に分解すると3個の結合エネルギーの一つが解放されて別の機能のエネルギーとして細胞内で利用可能になります。

さらにAMP (アデノシン一リン酸 monophosphate) に分解するとさらにもう一つの結合エネルギーが利用可能になり、AMPはミトコンドリアに戻されATP合成に用いられます。

このようにミトコンドリアで細胞のエネルギーがつくられているといわれています。

ナトリウム-カリウムポンプでは細胞膜の外側にカリウム (K+) と結合する場所があり、内側にはナトリウム (Na+) と結合する場所があります。

ATPからの結合エネルギーを利用してカリウム (K+) は細胞膜の外側で結合し、ナトリウム (Na+) は内側で結合します。

ひとたび結合されるとポンプが回転しカリウム (K+) を細胞の内側に蓄え、ナトリウム (Na+) を外側に蓄えます。

メリーゴーランドが回転するようにポンプが回転し、望まれる細胞の外のナトリウム (Na+) レベル、細胞の中のカリウム (K+) レベルになるまで細胞内のナトリウム (Na+) を外へ、細胞外のカリウム (K+) を細胞内へ移し続けます。

細胞の外のナトリウム (Na+) と細胞の中のカリウム (K+) の差が細胞の外側の電荷を作ります。

以上が細胞生物学 (cell biology) の基本的な考え方ですが、電荷の発生について間違っています。


細胞の重さの70%は水で、細胞を構成する99%の分子は水の分子です。
物質は、固体、液体、気体(ガス)の3つの状態(相)があります。
水の場合は、氷、液、蒸気となります。

では、細胞の重さの70%の水は3つの状態のうちのどれでしょうか。
カリウム、ナトリウム、核、ミトコンドリア、リボソームは細胞内の水の中に浮遊しています。

体内の水は液状でしょうか。
細胞が傷ついても血は流れ出ますが水が流れ出すことはありません。

教えられていることとは異なり体細胞の水は液状ではありません。

教えられていることと現実は調和していません。
これを認知的不協和 (cognitive dissonance) といいます。

多種の膜結合ポンプ (membrane-bound pump)やタンパク質レセプターなどは細胞膜に穴を開けるマイクロピペットを用いて収集され理論付けされています。

驚くべき点は、マイクロピペットで何百もの穴を細胞膜に開けても細胞からは何一つ漏れがないことと細胞の機能に何の影響も及ばないことです。

膜結合ポンプ (membrane-bound pump)、タンパク質レセプターによる細胞機能の解説は現実と調和しません。

生物学者のギルバート・リン (Gilbert Ling) は、"Life at the Cell and Below-Cell Level" と題する本で、ナトリウム-カリウムポンプは細胞膜を覆う充電電荷を作れないことを指摘しています。

ナトリウム-カリウムポンプは存在しますが、ポンプの作動にはそのメカニズムによる15-30倍のエネルギーを要するそうです。

10年を超えるリンの研究によると細胞膜をマイクロピペットで突き刺して傷つけてもナトリウム-カリウム勾配 (sodium-putassium gradient) や細胞充電電荷に影響は出ず、ナトリウム-カリウムポンプ自体を壊した実験ではナトリウム-カリウム勾配濃度にごくわずかの影響が出たにすぎませんでした。

ナトリウム-カリウムポンプは細胞の主要な充電器ではなく補助的な充電器の機能を担っているようです。

ATP(アデノシン三リン酸)のエネルギーについては、ATPは他の一般的な分子間の結合よりも多くのエネルギーを持っていません。ATPは教えられているような高エネルギー源ではありません。

分子細胞学における新たな答を要する質問

細胞内の水の状態は何でしょうか。
何がナトリウムとカリウムの細胞内外の不均衡な配置の原因でしょうか。
細胞膜の役割がそれほど重要でないなら分子の信号はどのようにDNAの配列の入り切り (ON OFF) をするのでしょうか。
ATPが体のエネルギー源でないならATPの役割は何でしょうか。
もし、ATPでなければ細胞の周囲の充電電荷の原因はなんですか。

物質の状態に変化を与える要素は温度、圧力、動きなどです。

主に温度や圧力により物質は分子パターンと配置を変化させます。
分光光度計 (spectrophotometer) を用いて分子配置 (molecular configuration) を確認することができます。

氷、水、蒸気はそれぞれ異なるパターンを示します。
細胞のジェル状の水はそのいずれとも異なるパターンを示します。

ジェル状の水は、固体でも液体でもガス(気体)でもありません。

ジェラルド・ポーラック (Gerald Pollack) は、「第4相の水」(The Fourth Phase of Water) と題する本の中で、水だけが分子的に他の3つの状態と異なる4番目の状態を持っていると述べています。

その4番目の状態、つまりジェル状の水が細胞内の健康な状態をつくります。健康な人体の細胞内には液状の水は存在しません。

細胞内のジェル状の水の形成は、ゼリー (Jello) の形成と同じです。

ゼリーは骨や結合組織から抽出されたコラーゲンから作られるタンパク質のゼラチン (gelatin) からとられた商標です。

ゼリーを作るための材料は、水と親水性の強いタンパク質です。

水にタンパク質をまぜ加熱してエネルギーを加えるとゼリーができます。ゼラチンタンパク質を水に混ぜて熱を加えるとタンパク質の結合が解けて水と結合できるようになります。その混合物を冷ますと水の第4相のジェル状の水となります。

関節についていえば、健康な関節の軟骨 (cartilage)、滑液包 (bursae)、内部構造は、効果的なクッションを可能にし骨が互いにぶつかったりこすれたりするの防ぐ形をしています。

第4相の水は負に帯電しています。負に帯電した滑液胞がやはり負に帯電した別の滑液胞に近づくなら、互いに反発し骨同士の接触でスムーズな滑りを保障します。

骨と骨の接触障害は同電荷の反発による非接触潤滑が損なわれて生じます。

すべての第4相の水は、多様な外部の情報やエネルギーや信号を吸収する結晶性ゲル受容装置として負に帯電しています。

細胞質の健全な第4相のゲル(ジェル)水は以下の2つの機能を持っています。
1)各細胞の周囲にかさ (halo) を形成する負の電場をつくる機能
2)外部から情報、エネルギー、信号を受けて変換する受容装置 (receptive device) としての機能

細胞質のジェル状の構造水の形成はATP(アデノシン三リン酸)のエネルギーにより水とタンパク質の結合を起こしてなされていると推測されています。

ギルバート・リン (Gilbert Ling) によると細胞質のジェル状の水がナトリウムとカリウムの分離のための網のような役割を果たしておりナトリウムは細胞の外に出されカリウムは細胞質に濃縮されます。

細胞質のジェル状の水は外部からの刺激の伝達機能を有しておりジェル状の水の結晶マトリックスの構造に生じる特有の変化によりシームレスに反応が伝わって行きます。

たとえば、エストロゲン (estrogen) ホルモンが細胞のジェル状の水の構造を変化させると細胞核のDNAの43遺伝子が必要なタンパク質合成を開始します。

細胞質のジェル状の水の変化はその中のすべての要素にシームレスに反応を誘起します。

水の双極性の性質と事実上無制限の結合部位を形成するその能力により、人間の細胞は、ホルモン、ビタミン、栄養素、太陽光、音、その他無制限の数の外部の刺激を受容できます。

これらの外部の影響は、結晶性ゲルと相互作用して形状を変化させることが明らかにされています。

この水の情報伝達の固有の能力は、細胞膜タンパク質レセプターやポンプシステムよりはるかに効率的で支配的です。

遺伝子の配列をONしたりOFFにしたりする方法やタイミングは細胞質のジェル状の水の構造によります。

つまり、健康は細胞質の水の構造に依存しているということです。

たとえば、
11番染色体には遺伝子20があり、遺伝子20に由来するタンパク質を1日に100コピー作成すると、多発性硬化症の症状が現れます。
とはいえ、1日に20の遺伝子を80コピーだけ作成するなら、問題ありません。

決定的要素は、必要なタンパク質合成を合図するDNAが露出しているか展開しているかです。

それを決めるのはDNAそのものではなく、細胞の結晶ジェル水の機能です。

そして細胞の結晶ジェル水は、食べるもの、飲むもの、見るもの、聞くもの、考えるもの、交友、その他周囲の環境によりDNAの反応を誘起しています。

それで、健全な食生活、愛ある建設的な交友、健康的な習慣、健全な思考、その他なんであれ良い事はわたしたちの健康に寄与します。


まとめ

細胞内のジェル状の水は細胞の周りに負の電場をつくり、環境刺激の媒介を行っている。

細胞活動の主な要素は各種のポンプやレセプターではなく細胞質のジェル状の水である。


水ぼうそうワクチン (chicken pox)

1995年にアメリカでは、幼児に「水ぼうそう 」(chicken pox) ワクチン接種が導入されました。

水ぼうそうはそれほど深刻な病気ではなく子供のころにかかると免疫力の発達に貢献しその後の人生で遭遇するいろいろな障害を克服する力となります。

そのような免疫力の発達に役立つ有益な機会を一時的な効果しか期待できないワクチンを使ってバイパスする必要や妥当性はありませんが社会はそのように動いて医療産業に需要を提供しました。

「水ぼうそう」は、ヘルペス族 (herpes family) の varicella zoster virus (VZV) と呼ばれるウィルスにより感染するといわれています。

注)
ウィルスの実体は体細胞の一部であるエクソソームで感染力はありませんので一般にいわれるウィルス感染症についてはその病原毒の再調査が必要です。


幼少時の「水ぼうそう」は短い潜伏期のあと発症し痒みのある水泡が体中にでき1週間くらいで治る軽い急性疾患です。このような幼少時の急性疾患はその後の生涯に役立つ免疫反応の発達にとって極めて重要な機会となります。

その機会を逸して大人になってから「水ぼうそう」にかかると事態は深刻なものとなります。

「水ぼうそう」ワクチンが導入される前、アメリカでは毎年4百万人ほどが「水ぼうそう」になり、そのうち少数がこじれて入院し、100-150名ほどが亡くなっていました。その半分は大人になって発症した人たちです。

子供にとって「水ぼうそう」は0.001%の致死率の病気といえます。

2007年にアテローム性動脈硬化症の専門家たちの雑誌は「幼少時の伝染性の病気は冠動脈疾患に対する予防的な効果がある。幼少時の伝染性の病気が増えれば急性の冠動脈症は顕著に減少する。」と書いています。

2017年にBaylor College of Medicineの研究者たちはCancer Medicineという雑誌に「幼少期に水ぼうそうにかかった人たちは神経膠腫(glioma 致命的な脳のガン)になるリスクが21%低い」と書いています。

ガンの専門家の Dr. Melissa Bandy は、4,533ケースのデータと5カ国から集めた4,171の実験結果から「水ぼうそうには何か予防的な益があることはより明白である」とみています。

1995年に「水ぼうそう」ワクチンが導入されたとき、ワクチンの導入の理由は「仕事を持つ親は子供の病気の介護のために数日休みをとるだけでよくなる」というものでした。

それは、生涯にわたる免疫の益を犠牲にするに値しますか。

「水ぼうそう」は比較的簡単に治りますが病原毒は神経根に残りあとで帯状疱疹ヘルペス (herpes zoster, Shingles) として発症することがあります。

帯状疱疹 (Shingles) は年配者や免疫不全の患者に起こり単一の神経根に沿って水疱性発疹 (blistery rash) が噴出し神経根沿いに痛みをともなう内部の炎症が生じます。それが数ヶ月また数年続きます。

帯状疱疹は、「水ぼうそう」の慢性的な合併症でもっとも厄介な病気のひとつです。

1995年に「水ぼうそう」のワクチン (varicella vaccine) が導入されたあと、5年後の2000年の始めにその結果が明らかになり始めました。

それは、「水ぼうそう」患者の大量の減少と、「帯状疱疹」患者の大量の増加です。

「水痘」(varicella)、「ヘルペス帯状疱疹」 (herpes zoster) についての2005年のマサチューセッツ州の研究は「子供たちの水ぼうそうワクチンが拡大するにつれて水ぼうそうは減り、ヘルペス帯状疱疹の発症が増加した。」と述べています。

ワクチンと題する雑誌は2002年に「大量の水ぼうそうワクチンの導入は、ワクチン導入当時10-44歳の半数を超える人々に影響を及ぼしヘルペス帯状疱疹の大流行を予想していた」とする研究の記事を載せています。

1999年から2003年の間に、19-35ヶ月の幼児の「水ぼうそう」ワクチンの接種率は66%から89パーセントに増加しました。

子供から年寄りを含む帯状疱疹は90%増加し、25-44歳の人の帯状疱疹は161%の著しい増加となりました。(ワクチンの導入が始まった1995年は2020年の現在から25年前です。)

2005年のワクチン研究は以下の結論を出しています。
社会全体の水痘(水ぼうそう)ワクチン接種下では、外因性追加免疫においてワクチン誘発性の後退がありました。我々は、社会全体の水痘ワクチンは50年の間にさらに1億4,600万の50歳未満の大人の帯状疱疹患者に影響を与え、$4.1billion(超4兆1000億円)、または年間 $80million(超80億円)の負担となると概算しています。

水痘(水ぼうそう)にかかって治った人は病原毒は体内に存在していますが、免疫の働きにより再発が防止されています。その免疫は帯状疱疹の発症に対しても保護となっています。

1995年の水痘ワクチン導入以前の人たちのほとんどは帯状疱疹に対する完全な免疫を持っていますが、残念なことに、ワクチン世代の40代、50代の若い年齢層に帯状疱疹が発症しています。

すべての人へのワクチンによってヘルペスの病原毒を根絶することは決してできませんし、ワクチンによる外因性の追加免疫の保護は、病原毒により生じる自然の免疫のようには長続きしません。

ワクチンを接種しても帯状疱疹にかかりますし、実際はワクチン接種により帯状疱疹が発症します。

Pediatric Infectious Disease Journal は、2011年の記事で「子供たちの水痘ワクチン接種は、水痘(水ぼうそう)を減らしましたがワクチンタイプのウィルス(病原毒)によるヘルペス帯状疱疹の発症をもたらした。」と書いています。

ワクチンに含まれるウィルス(病原毒)によりヘルペスになる子供たちがいることが研究者たちにより確認されています。

2013年のアメリカの社会的水痘ワクチンプログラムの概観の中で研究者たちは「水痘ワクチンは、約束されていた子供たちの水痘を根絶するとことより、極めて高くつき継続する治療のサイクルと病気を作り出した。」と結論を述べています。

Varivax varicella vaccine(バリバックス水痘ワクチン)の製造会社 Merck は、Zostavax と称するヘルペス帯状疱疹のワクチンを製造し2006年以来3,600万個を超える数を販売しています。水痘ワクチンと同じでこのワクチンも生涯続く免疫を保証していません。ワクチンの説明には、Zostavax の接種後4年を超えての保護の期間は不明と書かれています。

2013年の New England Journal of Medicine は、60歳以上の人のヘルペス帯状疱疹ワクチン接種による重大な不利な影響はワクチン非接種と比べて36%増加すると述べ、高齢者へのヘルペス帯状疱疹ワクチンの効果や安全性は疑わしいと結んでいます。

ワクチンの影響で関節炎、脱毛症になる可能性は2.2倍、2.7倍と報告されています。

Merck は、Zostavax ワクチンの接種を受けた患者たちから訴訟を受けています。原告の代表 Marc Bern は2017年の訴訟で Zostavax ワクチンは、ヘルペス、失明、麻痺、脳障害や死を引き起こしていると主張しています。

Merck は、ヘルペス帯状疱疹ワクチンでヘルペスを予防するとされていますが、ヘルペスを引き起こしているとしてアメリカ中の多くの原告から訴訟を受けています。

もし、ひとつの巨大製薬会社がつまずくと、他の巨大製薬会社がワクチン利権を獲得し販路を拡大します。GlaxoSmithKline のヘルペス帯状疱疹ワクチンの Shingrix は2022年までに$1.17million(超1,000億円)販売が見込まれています。

ユニバーサルワクチン運動の音頭をとっている公的機関の「疾病対策センター」CDC (Centers for Disease Control) と巨大製薬会社の関係は人々の健康を犠牲にして搾取する社会の実態を物語っています。

7年間CDCのディレクターだったJulie Gerberdingは、巨大製薬会社のMerckのワクチン部門に天下っています。

2016年にはCDCの多くの上級科学者たちが、CDCが外部の利害関係者やごろつき利権からの不当な影響を受けているとして公式の倫理的な苦情を申し立てています。

CDCの議長は巨大製薬会社Merckの株式を600を超えて所持しています。

CDCの持つ$30billion(超30兆円)のワクチン製造企業利権とのつながりは何を物語っていますか。

安全基準や規格を決める公的組織と巨大製薬会社が結託することによって何が生じるか考えてください。

ユニバーサルワクチンキャンペーンは、人々の健康のためというより巨大企業と公共組織の役員の利権のためと見るのが自然でしょう。

ワクチンに関して否定的な結果が明らかであっても、多くの研究者たちが警告の声を上げていても、巨大製薬会社は公共組織の「疾病対策センター」(CDC) を利用してユニバーサルワクチンキャンペーンを実施させ幼少時からワクチン接種計画を健康や福祉の名の下に人々に押し付けることができます。そこには実際は人々の福祉を犠牲にして成り立つ巨大利権があります。

CDCや巨大製薬会社で働く科学者たちは、ワクチンの危険について無知なのでしょうか、仮にそうであれば、市民は盲目の案内人に導かれている盲人のようだということです。それがどれほど危険であるか考えてください。

あるいは、「水ぼうそう」ワクチンがヘルペス帯状疱疹を増産することを知っているとすれば、ヘルペス帯状疱疹で販路を拡大するために意図的にワクチンキャンペーンを企画実行していることになります。

社会のつくりを知れば、一事が万事同じパターンで物事が動いていることが分かるでしょう。巨大な富と権力を持つ支配者側が市民の生き方を自分たちの都合のいい基準や法律で規制して税金やサービス料金を巻き上げている現実が存在しています。

全世界に存在する社会構造を変えることは力のない市民にはできません。つまりこの世界は天の介入がない限り良くなりません。


まとめ

「水ぼうそう」は幼少時に経験する軽い急性疾患で、生涯続く免疫の発達に貢献している。「水ぼうそう」にかかった人たちのほとんどはヘルペス帯状疱疹にかかることはない。

「水ぼうそう」ワクチンの導入により若年者のヘルペス帯状疱疹が増加している。

ワクチン計画を指導する疾病対策センターのトップがワクチンを製造する巨大製薬会社の株主であったり、役員になったりしている。

健康や福祉の名の下に、人々の健康や福祉が利権の犠牲にされている。


小児麻痺ワクチン (Polio Vaccine)

アメリカにおいて小児麻痺は20世紀の初期と中期に突然流行し多くの人々が犠牲となりました。その原因はポリオウィルス (poliovirus) とされ、ワクチンにより撲滅されたと謳われていますが現実は異なっています。

ポリオウィルスとされているウィルスは腸内常在細菌の1種であり通常は害を及ぼすことはありません。ポリオウィルスとされている腸内細菌には感染力はありません。

それで小児麻痺の流行は細菌感染によるものではなく別の原因によります。流行の背景を調べるとそれが農薬や殺虫剤、除草剤に使われていた砒素や亜ヒ酸塩、DDTの散布と関連することが分かります。

アメリカでは、1916-1918年に小児麻痺が急増しました。調査ジャーナリストの Dan Olmsted は、アメリカやヨーロッパにおける小児麻痺の流行と亜ヒ酸塩やDDTなどの農業用神経毒の普及との関係を指摘しています。

1913年からハワイではサトウキビの収穫のために除草剤として亜ヒ酸塩が使われ始めました。

ヒ素は神経毒で脊柱の前角細胞に特に有毒です。また、消化管に強い炎症反応を引き起こし、多くの場合、腸の絨毛の境界が薄くなります。絨毛が損傷すると、腸壁が漏れやすくなり、通常は消化管内に留まる毒素や病原体が血流に入ります。リーキーガットから小児麻痺を引き起こす腸内細菌が血流に入ると推察できます。

当時収穫されたサトウキビはヒ素を含んでおり、それからつくられた砂糖はアメリカ東海岸で大量に消費され小児麻痺が流行しました。

ヒ素は、1873年ごろヨーロッパでマイマイガ駆除のためヒ素を含む殺虫剤がドイツで使われ始めました。1年後にはドイツでDDTタイプの有機リン酸塩系の殺虫剤が登場し、同じ時期にマイマイガ駆除のヒ素鉛スプレーによるバーモント州の小児麻痺が流行しています。

アメリカでは第一次世界大戦後(1919年以降)、ヒ素は農業用に広く用いられるようになり、それから1940年代に殺虫剤としてDDTがアメリカに導入され2番目の小児麻痺の流行を招き、DDTの使用が厳しく規制されて1964年にアメリカにおいて小児麻痺がなくなりました。

小児麻痺はワクチンで根絶されたのではありません。農薬(除草剤、殺虫剤)に使用されていた神経毒の使用を禁止したためになくなりました。

自国での販路を絶たれたDDTの製造メーカーはアメリカで規制されたDDTを第3世界に販売し小児麻痺が世界中に広まりました。


1908年にオーストリア人の医師 Karl Landsteiner と Erwin Popper は小児麻痺ウィルスの感染テストをしています。

9歳で亡くなった小児麻痺患者の骨髄液粘液から取り出した「ろ過製剤」を実験用の猿に飲ませてウィルス感染するかどうかを見ました。結果はウィルス感染は生じませんでした。

それで、彼らは「ろ過製剤」を直接2匹の猿の脳に注射しました。結果は1匹は死亡し、他の一匹には四肢の麻痺が生じました。

これは、ウィルス感染の証明とはなりません。「ろ過製剤」の神経毒による脳の損傷の結果です。

CDC(疾病対策センター)は小児麻痺ウィルスは動物には感染しないとしていますが、DDTの神経毒の影響は動物にも及びます。


ことの全体から判断すると、ヒ素やDDTの神経毒がリーキーガットを招き、神経毒と腸内細菌が血流に入り急性灰白髄炎を発症させたと考えることができます。

細菌は小児麻痺の補因子とみなせますが、主要な病因は農薬の神経毒であるといえます。

腸内細菌などの微生物の真実については現代生物学は不完全な理解しか持ち合わせていないか、意図的に真実を隠している可能性があると思います。興味のある方はアントワーヌ・ベシャンン (Antoine Bechamp)、千島喜久雄、ロイヤル・レイモンド・ライフ (Royal Raymond Rife) などの学説を調査なさってください。


まとめ

小児麻痺は1964年にワクチンにより根絶されたとされていますが、実際は殺虫剤のDDTの使用を禁止したためになくなりました。

小児麻痺はウィルス感染ではなく神経毒による障害です。


麻疹(はしか)(measles vaccine)

感染症 (infectious diseases) は微生物によって引き起こされます。ウィルスは微生物ではなくバクテリアを含め動物や人間の細胞の欠片(RNA、DNAなどの核酸など)でその実体については今後より明確になると思います。

微生物や細胞は、アントワーヌ・ベシャン、千島喜久雄、レイモンド・ライフなどが主張している多態性(プリオモフィズム pleomorphism)であり、環境の変化に応じてその生命形態を変化させ融合したり分化したりします。

幹細胞 (stem cell) は自己複製能とさまざまな細胞に分化する能力(多分化能)を持っています。この事実から判断しても微生物が多態性であることが分かります。

バクテリオファージ (bacteriophages) は細菌に感染するウィルスの総称とされています。ベシャン、千島、ライフなどが主張しているようにバクテリアはファージ (phage)と融合して存在していると見ることができます。バクテリアを取り巻く環境が悪化するとファージが出現し痛んだバクテリアを消滅させます。

動物や人体の細胞では環境が悪化すると壊れた細胞からエクソソーム (exosome) が放出されます。現代医学がウィルスといっているものはエクソソームのことです。エクソソームには感染力はありませんが毒物を他の細胞へ伝達することがあります。その機能については以下のリンクを参考になさってください。ここをクリックしてください。

感染 (infection) や伝染 (contagion) の担い手は微生物、毒物といえます。ウィルスという言葉は本来「毒物」という意味です。そのメカニズムについてコウワン先生が新刊を出されるそうです。


では麻疹(はしか)の感染について考えて見ましょう。

麻疹は、パラミクソウイルス科のエンベロープを持つ一本鎖RNAウイルスによって引き起こされる急性感染症とされています。ウィルスを生命体イメージで捉える必要はありません。感染性の毒と捉え汚染物質 (contamination) とみると良いと思います。

感染源、汚染物質、感染経路などの関係はこれからの研究や体制側から禁止されていた研究や記録の開示でより明確になると思います。

麻疹の人は、発疹の発症前の4日間と発疹の最初の4日間は非常に伝染性があり、麻疹の子供の汚染物質にさらされると免疫のない子供たちの90%は感染します。空気感染で感染します。

子供のころに麻疹にかかると、体の免疫力の訓練を経てその後の人生で麻疹にかかることはありませんし、その他の病気に対する保護ともなります。

人口密度が高く近代化が先に起きたヨーロッパでは、人体への負荷が増大しいろいろな病気が流行していました。麻疹もそのような環境の悪化に起因する病気のひとつです。

近世ヨーロッパにおいて人々は麻疹に対する免疫を持ち、子供たちは幼児のとき母親の母乳を通して受動免疫を得て育ったので免疫力の発達段階の4-7歳くらいに麻疹に感染しても深刻な事態に至ることなく病気が治り免疫力を身につけて成長することができました。

ところが、汚染されていない自然環境に住むアメリカインディアンの社会にとって麻疹は存在しない病気でした。

ヨーロッパからの定住者たちは新大陸にそれまで存在しなかったさまざまな病気を持ち込むことになります。そのなかの一つが麻疹です。

また、ヨーロッパからの定住者たちがヨーロッパ特有のいろいろな病気を意図的に武器として使いネイティブアメリカンの95%(2,000万人)の人々を殺害したと見ている歴史家もいます。

これまで、麻疹を経験していなかったアメリカインディアンたちは、たちまち麻疹に感染し体力や免疫力の弱い老人や子供たちが犠牲となり命を落としました。

麻疹を経験して生き残った大人たちは、次世代に母乳をとおして受動免疫を与えることができましたので、 ほどなくして麻疹はネイティブアメリカンにとっても深刻な病気ではなくなりました。

アメリカでは、麻疹は子供たちの免疫の発達にとって役立つ脅威的でない急性疾患となり、多くの親は麻疹パーティを開いて子供たちが麻疹に感染するようにしていました。また治療もタラ肝油でビタミンAを処方する程度で充分でした。

問題は、その後1963年に不必要な「麻疹のワクチン」が導入されたことです。それは「小児麻痺ワクチン」が導入されて数年あとのことです。

その数年後、医学文献に免疫に関する興味深い以下の記事が出ています。


その内容は以下のようなものです。

体液性免疫システム (humoral immune system) 障害を持って生まれた子供がいました。その子の細胞媒介性免疫 (cell-mediated immunity) は正常だったので、麻疹にかかったとき重症化することなく治りました。研究者たちは、その子は抗体をつくれないと判断し、その子は生涯中幾度も麻疹にかかるだろうと予測しました。

ところが、体液性免疫システム障害者のその人には数十年経っても麻疹は再発しませんでした。


この出来事は、細胞性免疫システムが実は繰り返し感染を記憶し、再感染を防止する役割を果たせることを物語っています。

ワクチンで迂回してしまう細胞性反応が実は生涯免疫を充分与えられると言うことは、ワクチンは生涯免疫のメカニズムを迂回してしまうために生涯免疫の益を得そこなう問題が懸念されます。

麻疹ワクチンが導入されたとき、製薬会社、小児科医、保健当局、メディアは、ワクチンでは細胞性の免疫反応が限られるだけで、ワクチンによって得られる免疫は、病気を経験して得られる免疫と全く同じであると保証していました。

ところが、大量予防接種が実施されてから15年後、若年成人に麻疹が再発し始めました。ワクチンによる免疫は永続しませんでした。実際の麻疹による抗体と異なりワクチンによる抗体は成人まで持続しなかったため成人や老人が再び麻疹にかかるようになりました。

子供のころワクチンを受けた女性は、永続する抗体をもっていませんので母乳から麻疹の抗体を子供に送ることはできないため子供たちは以前のアメリカインディアンのように麻疹に対して無防備な状態であり極めて危険です。

それで子供が深刻な状態に陥らないように幼児のときからワクチンを接種するしか手がないわけです。それでもその効果は永続しません。

製薬会社、医療システムによるワクチンキャンペーンは抜き差しならぬ状態に陥っています。

このような状況がいつまで続くかだれもわかりません。
ですから、保健当局は麻疹の大流行を心配しています。
大半のアメリカ人は子供を助ける抗体を持っていませんから老人や幼児を保護する術はありません。

成人にワクチン接種を繰り返すことは極めて危険です。そのようなことをすると麻疹の合併症の影響を受けやすくなります。

ワクチンによる抗体は病気をとおして体の免疫反応が作り出す抗体のように永続しないため、社会全体における大量ワクチン接種キャンペーンは病気に対する抗体のない状態に人々を陥れることになり極めて愚かで不必要な危険なものです。


病気をとおして働く免疫反応は自己免疫疾患の再調整を行えます。

たとえば、自己免疫疾患のネフローゼ症候群は麻疹にかかると治ります。

ネフローゼ症候群 (Nephrotic syndrome) は、自己免疫疾患で自分の腎臓に対する抗体を体がつくり、腎臓の基底膜における炎症反応をおこし、その結果、腎臓はタンパク質を尿中に漏らします。そしてその結果、血液と細胞のタンパク質レベルが減少します。

ネフローゼ症候群の子供が麻疹にかかるとネフローゼ症候群は通常なくなり二度と再発しません。

麻疹は細胞性免疫システムを強く活性化し、体液性免疫の反応とのバランスの再調整を行うのでこのような自己免疫疾患の修復や消失が生じます。

このような自己免疫疾患の修復や回復はワクチンによる免疫反応では生じません。


まとめ

細胞性免疫システムは永続する抗体をつくることもできる。

ワクチンによる免疫反応は永続する抗体をつくれない。
永続する抗体は、病気をとおして働く体の免疫反応からのみ生じる。

ワクチンによる免疫反応は細胞性免疫システムと体液性免疫システムのバランスの再調整を行えないので自己免疫疾患の修復や回復ができない。

自己免疫疾患の修復や回復は、病気をとおして働く体の免疫反応からのみ生じる。

製薬会社主導の医療制度は社会全体のワクチン接種キャンペーンにより永続する抗体を持たない人々を増大させ病気の大流行を招くような極めて危険な状況を作った。


ワクチンは毒物でできています。
ワクチンの解毒にMMSを活用できます。
興味のある方はメールください。

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional